1300 MWe原子炉の第310年総点検に伴う安全レビューにおける
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次冷却材ポンプ封水系の熱交換器の漏洩による
異質希釈評価研究に関するIRSNの意見書
公開日:2014212
1300 MWe原子炉の第310年総点検に伴う安全レビューの一環として原子力安全機関が表明した要求を受け、IRSNは、2013411日、1次ポンプの封水系の漏洩で清浄水塊(ウォータープラグ)が炉心内を通過することに伴うリスクに関する評価研究についての意見書を提出した。この意見書は、運転中の全てのクラスの原子炉を対象にEDFから提出された評価研究の容認可能性を扱っている。EDFは、特に3次元フローシミュレーションに基づく2種類のアプローチを採用している。その内の一つは運転規則を重視するもので、もう一つは炉心の中性子及び熱水力挙動のシミュレーションに重点を置くものである。
検討の結果、IRSNは、EDFから提出された評価研究結果では、1次冷却材ポンプの封水系の漏洩による外部異質希釈による原子炉暴走リスクを排除できないと判断した。このシナリオの確率を取り除くか大幅に低減するため、物理的変更ないしは運転面の変更を洗い出して導入すべきである。
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