チェルノブイリ、あれから25
事故の原因と得られた教訓
2011419
チェルノブイリ事故から25年を経過し、一つの書物が発表された。タイトルは、「チェルノブイリ、あれから25.....そして福島。原子力の未来は?」である。
IRSN(放射線防護・原子力安全研究所)の技師Michel ChouhaCEA(フランス原子力庁)の元技師Paul Reussの共著で、IRSNの総局長が序文を寄稿しているこの作品は、原子力エネルギーの問題とチェルノブイリ事故の影響を正確に分析している。
著者は、世界のエネルギー情勢を総覧した後、核物理学とその安全問題を技術的並びに基本的な側面から取り上げる。
チェルノブイリ事故を招いたRBMK型原子炉を詳細に説明することで、RBMK型原子炉の初期設計の安全面の弱点、事故の原因、そしてその後加えられた主な改善点を見直している。このタイプの原子炉が11基、ロシアでは今もなお運転されている。作品は、最後に、将来有望な原子炉のコンセプトについて検討し、最近の福島原子力発電所の悲劇で動揺する世界に原子力エネルギーを組入れるエネルギー情勢を展望している。