900 MWe原子炉容器の、中性子線及び熱力学的な側面から見た
運転時強度に関するIRSN意見書
2010226日、IRSNは、原子力安全機関(ASN)の要求を受け、900 MWe原子炉容器の運転時強度に関する意見書を提出した。
審査した書類に基づき、IRSNEDFに対して以下の通り勧告する:
·    「炉容器の運転時強度」の証明で考慮すべきトランジェントが漏れなく取り上げられるよう、PSAで採用されるものと同様の体系的な方式を導入すること。
·    トランジェントに影響する変更を加える場合には、定量分析をもう一度やり直す規則を明文化すること。
·    分類方法を改善しながら不利となるトランジェントの分析をやり直し、感度研究を補完すること。
·    STAR-CDコードの隔壁熱交換係数やフローのシミュレーション能力の有効性検証を補完すること。
·    UPTFモデルのシミュレーションで採用されたホットレグ/コールドレグのバイパス値の妥当性検証を可能とする材料を提供すること。
·    感度研究CATHAREを通じて特定された全ての二相シナリオについて、基準を守ることのできる蒸気によるISの最低加熱を評価すること。
·    大規模炉心露出に続く炉心再冠水シナリオ排除の証明、またこれらのシナリオを排除できる場合には、基準遵守の証明を提出すること。