欧州原子力安全指針の改定案
パリ発、2014年1月15日
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本日、ASNは原子力安全に関する欧州指針の改定案についてその見解を発表する。この改定案はEU加盟国の原子力施設の安全の法的枠組みを構成するもので、ASNではその中から前進と思われる点を指摘する。同時に、ASNは、欧州の原子力安全の枠組がその力を遺憾なく発揮できるようにする上で残された課題について特に指摘する。
2009年に発表された欧州原子力安全指針は、原子力施設の安全に関する基本的義務と一般原則を定めている。指針は安全管理に関与し、規制を担当する様々な国の機関の役割を定義し、施設の安全に係わる問題についての透明性を保証している。
2011年3月の福島第一原子力発電所の事故を踏まえ、また欧州議会の要求を受け、欧州委員会は一部の規定を強化するとともに新たな安全義務を制定するため指針の改訂を提案した。
欧州の原子力安全規制機関を中心に諮問した後、欧州委員会は独自の改定案をEU議会内の担当作業部会に提出した。現在、この作業部会で改定案が議論されている。これと並行して、欧州原子力安全指針改訂案について諮問された欧州議会は、2014年第2四半期の初めに参考意見を出すことになっている。
詳細については以下を参照のこと: