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Contrôle186号:原子力耐圧機器の検査
 
パリ発、2010年2月16日
公開刊行物
186論説
原子炉容器或いは蒸気発生器などの原子力耐圧機器の検査は、原子炉の安全上の重要性から、ASNにおいては、常に、重要であると同時に特異な位置を占めている。事実、この検査は、一方では詳細な規制に基づいており、他方では特有で先端の専門知識を必要とする。
2005年、フランスは原子力耐圧機器の規制を改良するためのたたき台に欧州指針の利用を選択し、従来業界の慣行との関係を強化し、原子力機器の検査をこの指針が制定した新たな手法に定着させようとした。ASNは指針の一部要件、例えば放射線防護の考慮に関する要件を強化、補足して、これら機器の品質について高いレベルを要求した。
ASNは、特定の手段を強要することなしに目標を設定する明快且つ詳細な規制が原子力施設の安全改良を目指す、品質に関する技術的対話にふさわしい枠組みになると考えている。原子力耐圧機器の設計及び製造の中で安全要件を検討し、更にこの安全要件を通じて、これら機器の運転中に適切な運転時追跡調査並びにモニタリングを行うよう事業者に求めている。製造の早期段階でも、また運転中の機器ついても、ASNは、その検査活動を通じて、設計時に必要とされた高レベルの安全を常時維持するよう注意している。
20097月、臨界から40年間900 MWe原子炉の安全を管理するEDFの能力ついて見解を固める時点で、ASNは、場合によって発生する異常を予測する目的で適正な保守を受け、責任ある方法で運転されている原子炉に限りその運転継続を予定できることを確認した。2006年から、モニタリング検査或いは事象発生の際に、新たな複数の劣化メカニズムが蒸気発生器について発見されている。これらの劣化メカニズムは、こうした現象に対処するため用意すべき警戒態勢全体の妥当性を証明しており、機器の不具合を回避するために適応化された検査・保守作業量を維持するよう事業者を誘導しなければならない。
「原子炉蒸気供給設備の構造検査」を取り上げたContrôle122号の発行後10年余を経て、施設が老朽化し大規模な新設備の製造計画が作成されていることから実に今日的な意義を持つこのテーマをもう一度取り上げてみようと思う。これは、ASNが現状の課題に対処するためその検査方法をどのように適応化したかを明らかにしてくれるはずである。
ジャン=クリストフ・ニエル、ASN総局長
 
 
テーマ:原子炉の耐圧機器の検査
1.      原子力耐圧機器の検査環:原則、課題、そして展望
Sébastien Limousin、原子力耐圧機器局長、ASN
機器
2.      集中監視機器:原子炉容器
Laure Monin、原子力耐圧機器局(ASN);Bernard Monnot、機械機器分析室、IRSN/DSR/SAMSStéphane Gitkoff、英国原子力安全規制機関(HSE)への出向職員
3.      主な安全課題:蒸気発生器伝熱管の健全性を確認する
Simon Genet、原子力耐圧機器局、ASN
4.      1次系コンポーネントの材質に関するR&D:老朽化の理解、モデル化、予測を目的とする実験及びシミュレーション計画
MassoudMMCR&D部、EDFHervé Noé、熱力学・原子力設計・プロジェクト課、SEPTIENClaude Pages、運転時工学ユニット、UNIEEDF
5.      フランス原子力発電所の運転時追跡検査に採用される非破壊試験(資格、性能、シミュレーション
Liliane Gogoluszko、原子力耐圧機器局、ASNGérard Catiaux及びThierry Sollier、原子炉安全局、IRSN
6.      研究炉の原子力耐圧機器
Frédérique KoskasPascal TremodeuxDenis Bourguignon及びDenis Acker、フランス原子力庁(CEA
検査および専門家評価
7.      耐圧機器の運転時検査
Olivier VeyretASNリヨン支局;François Colonna及びSébastien Crombez、原子力耐圧機器局、ASN
8.      認可機関による原子力耐圧機器(ESPN)の検査
圧力容器品質協会(AQUAP)理事長、Yves Marezとの対談
9.      耐圧機器と移送配管の検査強化向けて
Stéphane Noël、原子力安全・放射線防護担当(MEEDDAT
10.    EDF原子力発電センター(CNPE)の検査課
Françoise Morin、原子力発電事業部、EDF
11.    耐圧機器の検査を担当するASN職員の専門知識
François Colonna、原子力耐圧機器局、ASN
12.    外部専門家評価のニーズとは
Sébastien LimousinSébastien Crombez及びLaure Monin、原子力耐圧機器局、ASN
13.    10年検査に立ち向かう公式領域外の専門家
Monique Sené、原子力エネルギー情報科学者グループ(GSIEN
企業家の見解
14.    AREVAグループの産業課題
Etienne Touzain及びXavier Lesage、機器事業部、AREVA NP
15.    大型原子力コンポーネントの製造に関連する特徴:Valinox Nucléaire社をクローズアップ
Vallourecグループの子会社、Valinox Nucléaire社社長
16.    ESPNアレテ(省令)、コード及び原子力産業のニーズ
Cécile LaugierAFCEN議長;Jean-Marie GrandemangeRCC-M副委員会;Michel CleurennecRSE-M副委員会
国際事業
17.    ASN原子力耐圧機器局のアメリカ人
Victor Hall、原子力安全機関(ASN)に出向中の運転エンジニア、NRC
18.    ディジョンからワシントンへマスタードの首都から米国の首都へ
Rachet VaucherASN事業担当者、NRC認可更新部部に出向中
19.    多国間設計評価プログラム(MDEP
Gary Holahan、新型原子炉室、NRCメンバー、MDEPプログラム技術管理委員会議長;Donna Williams、新型原子炉室、NRC(米国安全規制機関)
2009年8月から200910月までの原子力安全と放射線防護ニュースダイジェスト
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