有限会社アール・エス・シー企画 フランス語はじめヨーロッパ言語など科学技術専門の翻訳会社 -- ノジャン原子力発電所:1号機の弁2個の駆動装置不具合により原子炉停止状態に移行(2012年9月7日公開)
有限会社アール・エス・シー企画  お問合わせはお気軽にどうぞ TEL 03-3227-3676
トップページ
メインメニュー
(有)アール・エス・シー企画
東京都新宿区北新宿
2−6−29−802
TEL 03-3227-3676
FAX 03-3227-3676

メールはこちら≫


  トップページ >

 

冗長系の弁の駆動装置不具合に伴う原子炉停止状態への移行
パリ発、201297
Avis d’incident
施設:ノジャン原子力発電所 1300 MWe原子炉2基、EDF
2012828日、事業者は、623日から保守停止しているノジャン原子力発電所1号機の運転再開に先立つ機器類の確認試験の際に、蒸気発生器(SG)補助給水系のタービンポンプに給水する2つの弁に不具合が生じているのに気づいた。
SG補助給水系(ASG系)は、主給水系が故障した際に、原子炉の冷却に必要な水を蒸気発生器に供給する役割を担っている。ASG系は原子炉の運転停止及び運転再開時にも使用される。ASG系は冗長2トレインで構成されている。
停止中、ASG系の冗長2トレインにそれぞれ1個ずつ設置されている2個の弁の保守作業が行われた。事業者は調査を行い、作業員がこれらの機器に適応化されていない作業手順書を使用したため、2個の弁の駆動装置の組付けが正しく行われず、この結果ASG系の(Aトレイン及びBトレインの)2台のタービンポンプが使用不能に陥ったことを明らかにした。
事業者は2個の弁を補修するため運転再開作業を中断した。原子炉停止状態に移行するため、一般運転規則に基づき1次系の圧力及び水温を下げた。
この事象は施設の人員及び環境に影響を与えることはなかった。しかしながら、ASG系の冗長タービンポンプ2台が同時に使用不能となったため、事象はINESのレベル1に分類された。
 
 
印刷
Copyright© 有限会社アール・エス・シー企画 All Rights Reserved.