有限会社アール・エス・シー企画 フランス語はじめヨーロッパ言語など科学技術専門の翻訳会社 -- フランスの原子力発電所及びその他原子力施設で発生した事象(2011年上半期)
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公開日:2011624
1次冷却系の冷却水自動補給機能の長引いた使用不能
フラマンビル原子力発電所 1300 MWe原子炉 EDF
2011610日、保守及び燃料取替のための計画停止を終了し運転再開中の原子炉で、1次主冷却系の弁の誤操作により、原子炉の冷却水自動補給系が約15時間に亘り使用不能となった。
公開日:2011624
原子炉保護系の使用不能の発見の遅れ
ビュジェイ原子力発電所 900 MWe原子炉 EDF
2011615日、第310年総点検の枠内で実施された保守及び燃料取替停止を終了し運転再開中のビュジェイ原子力発電所4号機について、事業者は、原子炉保護系使用不能の発見の遅れに関する安全上重大な事象を原子力安全機関(ASN)に届け出た。
公開日:2011621
原子炉停止猶予時間の逸脱
クリュアス=メイス原子力発電所 900 MWe原子炉 EDF
201168日、出力運転中の原子炉で実施された一体の制御棒クラスタに関する作業の際、過誤によってクラスタのアライメントに不具合が発生した。このような状況の場合、運転技術仕様は1時間以内に原子炉を停止するよう要求している。この事象が発見されたのは24時間後であった。
公開日:2011621
2個の大気放出弁の不具合
シボー原子力発電所 1450 MWe原子炉 EDF
2011615日、シボー原子力発電所の事業者は、原子炉の2次系の蒸気を大気中に放出するために使用される2個の弁が不具合を来たした際、運転技術仕様(STE)が求める操作を遵守していなかったことを発見した。
公開日:2011616
弁の不具合の際に従うべき操作の無視
シボー原子力発電所 1450 MWe原子炉 EDF
201167日、シボー原子力発電所の事業者は、安全注入系の弁が不具合を来たした際、運転技術仕様(STE)が求める操作を遵守していなかったことを発見した。
公開日:2011616
地震時の弁の挙動に関する異常
シボー原子力発電所 1450 MWe原子炉 EDF
2011223日、シボー原子力発電所の事業者は、1号機の原子力サンプリング系(REN)の弁について、地震が発生した場合にその機能を損なうような組付け異常を数件確認した。
公開日:2011610
運転技術仕様の違反
グラブリーヌ原子力発電所 900 MWe原子炉 EDF
201161日、運転中の6号機で定期試験を行っていたところ、工学的安全施設系2系統が6分間同時に使用不能となった。この事象は運転規則違反を構成する。
公開日:201169
よう素フィルタの抽気系の使用不能
シノン原子力発電所 900 MWe原子炉 EDF
201161日、シノン原子力発電所4号機の燃料取替停止(ASR)中に燃料取替作業を行っていたところ、原子炉建屋のよう素フィルタ抽気系(ETY)が正しく構成されていなかったことが発見された。
公開日:201166
焼却ユニットの火災警報の一時的検知喪失
CENTRACO施設放射性廃棄物の処理 SOCODEI
2011525日、178分、CENTRACO施設の火災検知器の動作を確認する定期試験の際、技術的な不具合によって焼却ユニットの火災警報の検知喪失が発生した。
公開日:201161
一般運転規則の規定違反
クリュアス=メイス原子力発電所 900 MWe原子炉 EDF
201155日、「停止時中性子束高」警報の出力閾値が原子炉内の中性子束に比べ高めに設定されたため、余熱除去系による通常停止(AN/RRA)時の運転技術仕様の規定違反に繋がった。
公開日:201161
定期試験実施方法の不適合
パリュエル原子力発電所 1300 MWe原子炉 EDF
518日、制御室のアラームの動作を確認する定期試験が計画通り実施された。採用した新たな試験方法によって、それまでの試験がアラームの出力点検に向いていなかったことが明らかとなった。
公開日:201161
耐震認定されている弁のねじ類の締め忘れ
一般異常
200997日、EDFは、1450 MWe原子力発電所(ショー及びシボー)で発見された耐震認定されている弁のねじ類の締め忘れに関する事象を原子力安全機関に届け出た。
公開日:201161
「充填閾値超高」アラームのトリップ
ガス拡散方式によるGeorges Besseウラン同位体分離施設放射性物質の変換 EURODIF
EURODIF社は、2011530日、(ドローム県)サン・ポール=トロワ=シャトー、(ドローム県)ピエールラット及び(ヴォクルーズ県)ボレーヌの各自治体に跨って立地するガス拡散方式ウラン濃縮工場の六フッ化ウラン(UF6)晶析装置の充填管理過誤に関する重大事象を原子力安全機関(ASN)に届け出た。
公開日:2011531
ムーズ川のアメーバ濃度上昇
ショーB原子力発電所 1450 MWe原子炉 EDF
ショーB原子力発電所の事業者は、2011522日、2号機の冷却水中で病原性アメーバの増殖を発見した。これらのアメーバはムーズ川の水質を変異させる可能性がある。
公開日:2011531
取り扱いクレーンの使用と廃棄物パッケージの貯蔵
軽水炉の使用済燃料再処理工場(UP3 A)−放射性物質の変換 AREVA
2011年の330日と516日、UP3-A施設のせん断-溶解工程T1Bラインで、廃棄物の管理に当たっていた作業員が取り扱いクレーンを使用してその最大荷重を超える廃棄物パッケージを移動した。更に、この廃棄物パッケージの重量は、20111月から定置されていた床の設計強度も上回っていた。
公開日:2011531
照射ビームの最大許容強度逸脱
大型重イオン加速器(GANIL)ー粒子加速器 G.I.E. GANIL
20101011日、一般運転規則(RGE)で定められた制限値を超える強度のビームがGANILD4実験室で照射された。2011520日に行われたこの届出は、ASNの検査後に表明されたASNの問題提起を受けたものである。この事象はRGEの違反を伴う一連の事象に位置づけされる。
公開日:2011531
中間冷却系のABトレイン使用不能
サン=ローラン==ゾ原子力発電所 900 MWe原子炉 EDF
2011513日、B2号機は燃料取替及び保守作業のための計画停止を終了し運転再開中であった。定期試験を行ったところ、中間冷却系(RRI系)のAトレイン及びBトレインが順次使用不能に陥った。
公開日:2011524
24個のドラム缶が核分裂性物質の許容限度を逸脱する
ATPu施設放射性物質の製造又は変換 CEA
LPC施設放射性物質の変換 CEA
2011415日、原子力・代替エネルギー庁(CEA)は、ATPu施設並びにLPC施設内の24本のドラム缶が100 gまでとされている核分裂性物質の許容限度を逸脱していることをASNに届け出た。
公開日:2011524
1号機の許容運転域逸脱
フラマンビル原子力発電所 1300 MWe原子炉 EDF
2011514日、フラマンビル原子力発電所の1号機は燃料取替のため運転停止作業を開始した。出力を下げた際、1次冷却系の温度が低下し、運転技術仕様(STE)に規定されている許容最低値を割り込んだ。
公開日:2011518
T7施設内で加熱炉が落下
軽水炉の使用済燃料再処理工場(UP3 A)−放射性物質の変換 AREVA
2011510日、核分裂生成物のT7ガラス固化設備のAラインは停止中で、保守作業が実施されていた。その際に、重さ約350 kgの加熱炉が凡そ5 mの高さから落下した。
公開日:2011512
六フッ化ウランを収納するパッケージの不具合
TU 5及びW施設(AREVA NC工場)−放射性物質の変換 AREVA
放射性物質の輸送
2011325日、ASNは、濃縮又は未濃縮六フッ化ウラン(UF6)容器の輸送用保護容器を閉める装置の不具合に関する事象について通報を受けた。
公開日:2011512
六フッ化ウランを収納するパッケージの不具合
ガス拡散方式によるGeorges Besseウラン同位体分離施設放射性物質の変換 EURODIF
放射性物質の輸送
2011325日、ASNは、濃縮又は未濃縮六フッ化ウラン(UF6)容器の輸送用防護シェルを閉める装置の不具合に関する事象について通報を受けた。
公開日:2011512
ろ過室内に物質堆積
FBFC及びCERCA施設(ロマン=シュール=イゼール県)ー放射性物質の製造 FBFC
AREVA - FBFC社は、2011428日、(ドローム県)ロマン=シュール=イゼール自治体に立地する燃料製造工場の7号炉のプロセス換気系のろ過室に二酸化ウラン(UO2)の粉末が溜まるという重大事象を原子力安全機関(ASN)に届け出た。
公開日:2011512
原子炉の手動停止とこれに伴う工学的安全施設系の起動
トリカスタン原子力発電所 900 MWe原子炉 EDF
201134日、運転中の1号機で主電源系統に不具合が発生して原子炉が停止し、安全注入系が起動した。
公開日:201154
安全注入系のほう酸水タンクの使用不能
シノン原子力発電所 900 MWe原子炉 EDF
2011416日、EDFB3号機の安全注入系ほう酸水タンク3基の内1基の水位センサに関する作業を実施した。このセンサについては、数週間前から若干の指示ぶれが確認されていた。センサを綿密に調べたところ、(2011118日から22日までと2011321日から414日までの)2度の期間、合計で41日間、タンク内の実際のほう酸水の量が所要最低量に満たなかったことが明らかになった。運転技術仕様は、タンクの所定水位を回復できない場合には8時間以内に対策を講じるよう求めている。
公開日:201154
一般運転規則の違反
パリュエル原子力発電所 1300 MWe原子炉 EDF
410日、1号機は補助変圧器の取替作業で計画外停止中であった。原子炉が余熱除去系で冷却されている一方で、事業者は一般運転規則(RGE)に適合しない条件で1次冷却系のほう酸水の希釈に着手した。
公開日:2011422
原子炉停止のリードタイムに関するRGE違反
パリュエル原子力発電所 1300 MWe原子炉 EDF
414日、3号機は保守及び燃料取替のための計画停止を終了し運転再開段階にあった。定期試験の際、事業者は、安全上重要な機器の使用不能が重畳した場合の一般運転規則(RGE)が定める運転停止猶予時間を遵守しなかった。
公開日:2011421
INESのレベル7に分類された重大事象
フランス:存在せず
外国:
2011福島の原子力事故が日本の関係機関によってレベル7に分類し直される
· 原子力安全・保安院(NISA)は、(一つの事象と見なされる)1号機、2号機及び3号機を巻き込んだ事故をINESのレベル5からレベル7に分類し直した。この見直しは、(凡そ10数万テラベクレルと見られる)大気中に放出された総放射能の評価をベースにしている。これを踏まえ、NISAは、放射性物質の放出が1986年のチェルノブイリ事故の際に放出された総放射能(凡そ100万テラベクレル)の約10%に達すると評価している。
1986ウクライナのチェルノブイリ原子力発電所4号機の爆発
公開日:2011418
不具合による許容運転域の逸脱
グラブリーヌ原子力発電所 900 MWe原子炉 EDF
グラブリーヌ原子力発電所の各原子炉は、年に一度、保守及び燃料取替のため運転を停止する。この運転停止作業では、連続する幾つかの許容運転域を移行しながら1次冷却系の圧力及び温度を徐々に下げていく必要がある。
公開日:2011415
放射性物質の月間及び年間環境内放出限度の逸脱
人工放射性元素製造施設放射性物質の製造又は変換 CIS-BIO
2011210日、事業者は、施設のサイクロトロン排気筒から放出される気体放射性廃棄物の放射能の有意な上昇を確認した。放出は20113月末まで継続し、「他のベータ線及びガンマ線放射体」のカテゴリに関する限り、2009915日のASN決定第2009-DC-0157号で規定されている気体放射性廃棄物の月間及び年間環境内放出限度を逸脱する結果となった。
公開日:201148
補助給水系ポンプの自動起動
パリュエル原子力発電所 1300 MWe原子炉 EDF
2011324日、出力運転中の1号機で非常用ディーゼル発電機の性能認定試験を行ったところ、蒸気発生器補助給水系(ASG系)が予防目的で自動起動した。
公開日:201148
1号機の自動停止
フェッセンハイム原子力発電所 900 MWe原子炉 EDF
201143日、保守作業を完了し出力上昇中のフェッセンハイム原子力発電所の1号機で、操作ミスによって自動保護系が原子炉を自動停止させた。
公開日:2011330
センターのリストに記録されていない複数の線源
AGATE施設放射性物質のパッケージング及び貯蔵 CEA
ATPu施設放射性物質の製造又は変換 CEA
ATUE施設放射性物質の製造 CEA
Cabri及びScarabée施設研究炉 CEA
CEDRA施設−放射性物質のパッケージング及び貯蔵 CEA
CHICADE施設研究開発実験所 CEA
Eole施設研究炉 CEA
Pégase及びCascad施設放射性物質の処分 CEA
LPC施設放射性物質の変換 CEA
LEFCA施設放射性物質の製造 CEA
LECA及びSTAR施設放射性物質の使用 CEA
MCMF施設放射性物質の貯蔵 CEA
MAGENTA施設核物質の受入れ及び払出し CEA
Masurca施設研究炉 CEA
Minerve施設研究炉 CEA
放射性廃棄物貯蔵施設放射性物質の処分 CEA
Phébus施設実験炉 CEA
Rapsodie/LDAC施設研究炉 CEA
Jules Horowitz研究炉 CEA
STEDS施設放射性物質の変換 CEA
201134日、原子力・代替エネルギー庁(CEA)は、これまでリストに記録されていない線源がカダラーシュ・サイトの複数の施設内で発見されたことを原子力安全機関(ASN)に届け出た。
公開日:2011325
貯蔵室の火災検知器の使用不能
PROCEDE施設解体中の研究施設 CEA
2011321日、CEAは、建屋18の化学薬品及び溶剤貯蔵室の火災検知・自動消火システムが2011127日から同年316日まで使用不能であったという重大事象をASNに届け出た。
公開日:2011316
一般運転規則の違反
パリュエル原子力発電所 1300 MWe原子炉 EDF
201138日、燃料取替計画停止で停止作業中の3号機で、一般運転規則(RGE)の原子炉建屋格納容器の隔離条件に関する規定が遵守されなかった。
公開日:201134
水がこぼれ出て複数の部屋や廃棄物タンクに入り込む
軽水炉の使用済燃料再処理施設(UP3 A)ー放射性物質の変換 AREVA
2011224日、UP3-A施設のせん断-溶解工程T1Aラインで、溶解設備の加熱に必要な蒸気発生プラントの機器に水を補給した際に、約9 m3の非汚染水がこぼれて複数の部屋や貯槽に入り込んだ。核分裂性物質が入っている可能性のある廃棄物貯槽にも混入したが、この貯槽内のプルトニウム濃度が低かったため臨界リスクに著しい影響を与えることはなかった。
公開日:201132
運転技術仕様の違反
ビュジェイ原子力発電所 900 MWe原子炉 EDF
2011216日、第310年総点検の一環で保守及び燃料取替のため停止中であった4号機について、同発電所の事業者は、原子炉建屋の閉じ込めに関与する弁が開位置に維持されるという安全上重大な事象を原子力安全機関(ASN)に届け出た。
公開日:2011221
STEに適合しない2度の希釈
ノジャン=シュール=セーヌ原子力発電所 1300 MWe原子炉 EDF
201127日、補助変圧器の故障を受け、事業者は、運転技術仕様(STE)に従って、1号機の停止に着手することにした。1号機は、28日、730分、「余熱除去」系による通常停止運転域(AN/RRA)に達した。
公開日:2011218
必須サービス水系のポンプの適合異常
カットノン原子力発電所 1300 MWe原子炉 EDF
2010年末、1号機及び2号機の必須サービス水系(SEC系)のポンプのアンカーコンクリートでひび割れが発見された。こうしたひび割れはポンプの耐震性を揺るがすものである。
公開日:2011217
トリカスタン原子力発電所のディーゼル発電機に関するレベル2の事象
一般事象
ASNは、2011216日にEDFから届出されたトリカスタン原子力発電所の非常用ディーゼル発電機に関する事象をレベル2に分類した。
公開日:2011215
冷媒の放出
カットノン原子力発電所 1300 MWe原子炉 EDF
2010年の間に数回実施されたDEG系及びDEL系のコンプレッサの予防保守作業の際、ハイドロフルオロカーボン(HFC)やハイドロクロロフルオロカーボン(HCFC)系の冷媒の放出が確認された。2010年には合計で248 kgに達したこれら冷媒の放出は、前年まで、すなわち2008年の350 kg2009年の291 kgに比べると減少傾向にある。
公開日:201129
純水配水系の放射能汚染
カットノン原子力発電所 1300 MWe原子炉 EDF
2011114日から15日にかけての深夜、放射能を含まないとされている複数の配水系で放射能の存在を検知するアラームが発生した。事業者が実施した追加調査で、問題の放射能は、通常ならば放射能を含んでいてはならない純水配水系からの放射能であることが明らかとなった。
公開日:201127
原子炉建屋隔離の使用不能
ブレイエ原子力発電所 900 MWe原子炉 EDF
フランス電力は、ブレイエ原子力発電所の原子炉格納容器隔離弁の使用不能に関する事象をINESのレベル1に分類し直した。この弁は停止時掃気換気系(EBA系)に設置されている。
公開日:201127
安全注入系に関する一般異常
一般異常
201121日、EDFは、900 MWe原子炉の1次主冷却系のコールドレグにおける高圧安全注入流量の配分に関する一般異常を原子力安全機関に届け出た。
公開日:201124
原子炉停止猶予時間の違反
クリュアス=メイス原子力発電所 900 MWe原子炉 EDF
20101231日、出力運転中の原子炉で行われた定期試験の際に2体の制御棒クラスタが突然落下し、アライメントに不具合が発生した。運転技術仕様は、このような状況の場合、原子炉を後退させる、すなわち原子炉を停止させるよう求めており、そのための猶予時間を2時間以内としている。しかしながら、停止に要した時間は2時間43分であった。
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公開日:2011125
所定の定期検査の期日違反
HAO工場放射性物質の変換 AREVA
20101217日、HAO南工場及びハル計画処分(SOC)施設で内部検査を行ったところ、一般監視・維持規則(RGSE 1)で規定されている8回の定期検査の実施期日が経過していたことが判明した。
公開日:2011120
制御棒クラスタの手動モード運転の発見の遅れ
シボー原子力発電所 1450 MWe原子炉 EDF
201118日、RTE(送電網会社)の要求を受け、1次主冷却系の監視担当運転員は、発電所から送電網に送出する電力の上昇に着手した。この操作を円滑に運ぶため、運転員は制御棒クラスタを手動モードで炉心から僅かに引き抜き、次いでクラスタの制御モードを自動制御に切り替えた。しかしながら、運転員はこの切り替え操作を所定の時間内に有効としなかったため、クラスタの制御モードは手動のままとなった。
公開日:2011119
許容最大荷重の逸脱
軽水炉の使用済燃料再処理工場(UP3 A)−放射性物質の変換 AREVA
2011112日、UP3-A施設のせん断-溶解工程T1Aラインで、廃棄物の管理を担当する作業員が取り扱いクレーンを使って3,000 kgのスラブを移動した。しかしながら、このクレーンの最大許容荷重は、Aライン運転段階においては400 kgに制限されている。
公開日:2011113
SG補助給水系の部分的な使用不能
サン=アルバン原子力発電所 1300 MWe原子炉 EDF
2011113日、運転中の2号機で、サン=アルバン原子力発電所の事業者は蒸気発生器補助給水系が部分的に使用不能になっていることを発見した。
公開日:2011111
廃棄物ドラム内の核分裂性物質の許容量逸脱
ATPu施設放射性物質の製造又は変換 CEA
20101221日、カダラーシュCEA研究センターは、ATPu施設内に一時貯蔵されている4本の歴史的廃棄物ドラム缶に含まれる核分裂性物質について100 gに設定されている許容限度の逸脱を原子力安全機関に届け出た。これらの4本のドラム缶には253 g、211 g106 g及び103 gの核分裂性物質が含まれており、事業者のインベントリにはそれぞれ94 g86 g65 g及び63 gの核分裂性物質と記されていた。この事象による人員又は環境への影響は一切なかった。
公開日:201114
シールの組付け不適合
サン=アルバン原子力発電所 1300 MWe原子炉 EDF
20101210日、保守及び燃料取替停止を終了した2号機で、サン=アルバンン原子力発電所の事業者は蒸気発生器補助給水タービンポンプに接続されている配管の継ぎ手から蒸気漏れを発見した。20101225日、同様の蒸気漏れがこの原子炉の第2補助給水タービンポンプで確認された。
公開日:201113
1次主冷却系の冷却水補給ポンプの長引いた使用不能
ベルビル=シュール=ロアール原子力発電所 1300 MWe原子炉 EDF
2010126日、保守作業のための計画停止を終了し運転再開中のベルビル原子力発電所2号機で、弁の誤操作により1次主冷却系の冷却水補給ポンプが使用不能となった。
 
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