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ASN、ラ・アーグ施設における火災リスクに関する法律規定の遵守をAREVA NCに催告する
 
パリ発、2012411
Note d’information
2012216日に実施したラ・アーグAREVA施設の抜き打ち検査の際、火気取扱許可の対象作業に関する火災リスクの考慮に重大な不備を数件確認した。これを受けて、ASNは、AREVA NCに対して15日以内に関連法律規定を遵守するよう催告した。
使用済み燃料の再処理を行うAREVA NCのラ・アーグ施設には、運転中のプラントや解体中又は解体を控える旧プラントを含めて複数の原子力基本施設が設置されている。
運転中のプラントの保守作業の際、或いは旧プラントの操業停止作業や解体作業の際に、AREVA NCは溶接、研磨、火気を使用する様々な切断を頻繁に行っている。
こうした作業や方法は出火リスクを伴う。規制[1]は、出火の恐れのある作業については、作業の実施にあたり火災リスクに対して講じるべき特定の措置を明記した火気取扱許可が交付されてはじめて実施できると謳っている。規定は、この許可が事業者により交付されるべきであり、従って事業者は決定された特定の措置の内容を事前に確認しなければならないと明言している。
2012216日のラ・アーグ施設の抜き打ち検査の際、ASNは、3箇所の施設の作業現場で、火気取扱許可の対象作業に関する火災リスクの考慮に重大な不備を数件確認した。火気取扱許可に記されている特定の措置は、規制に従って施設内で制定されている一般規定に適合しておらず、場合によっては作業現場[2]で正しく斟酌されていなかった。
ラ・アーグ施設で年間50回前後の検査を行っているASNは、サイトの火気取扱許可の発行と監視に関するAREVA NC施設の組織の慣行に改善の余地があることを繰り返し指摘してきた。是正措置要求が数件の検査後書簡で取り上げられている。その後の検査では、書類面の改善が確認されている。しかしながら、2012216日の検査で発見された違反は、火災リスクへの配慮が施設の安全上不十分であること、このリスクを制限するための措置の適用に厳格さが著しく欠落していること、特に規制で要求される火気取扱許可の管理に問題があることを物語っている。
従って、ASNは、決定第2012-DC-0266号によって、火気取扱許可に関する規定、特に改正された19991231日付省令の第42条、第VII項の規定を遵守するようラ・アーグのAREVA NC施設に対して15日以内に勧告する。AREVA NCは、この勧告に対応するため組織に加えた改善措置をASNに報告しなければならない。また、AREVA NCは、3か月の強化監視期間中に管理区域で交付された火気取扱許可の一覧をASNに提出しなければならない。これによって、ASNとしては、この催告決定の円滑な履行を抜き打ち検査で検証できるはずである。
[1] 原子力基本施設の運転に伴う公害や外部リスクの予防及び制限を目的とする一般技術規制を制定する改正された1999年12月31日付省令
[2] 例えば、検査の際に、可燃物或いは燃料の保護や排出が行われていなかったり、火花防止装置が取り付けられていなかったりという状況が発見されている。
 
詳細については、
·         検査事後書簡(2012216日付書簡NSSN-CAE-2012-0388)を閲覧する。
 
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