有限会社アール・エス・シー企画 フランス語はじめヨーロッパ言語など科学技術専門の翻訳会社 -- ASN(フランス原子力安全規制機関)は2012年の原子力非常事態対応訓練の目的とスケジュールを発表した(2012年4月25日公開)
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2012年の原子力緊急事態対応訓練:ASNが目的とスケジュールを明らかにする
Note d’information
パリ発、2012425
ASNASNDDGSCGC及びSGDSNは、毎年、全国レベルの原子力緊急事態対応訓練計画を作成している。年次通達に取り上げられるこれらの訓練には事業者、地元及び中央の公権力、特に県、ASN及びその技術支援機関のIRSNが連携している。
訓練は緊急時計画、組織編成、手順の試験を可能とし、関係職員の訓練に役立つ。
十分に機能を果たすには、危機管理体制全体を定期的に試験する必要がある。これが、原子力及び放射能緊急事態対応訓練の目的である。ASNでは、こうした訓練は優先事項の一つであり、関係者や参加者にリスク文化を醸成させることができると見ている。
2012年の優先的な目標
全国規模の原子力又は放射能緊急事態対応訓練に関する20111220日付通達は、以下の目標に重点を置いている:
·         「安全」(技術的)と「セキュリティ」(悪質行為)面の訓練の実施。
·         緊急時段階から抜け出るための指針の幾つかの内容の試験。
·         放射能の計測に関する実験の一般化。
·         緊急時計画(PPI及びOrsec)間の連関を実行に移す。
·         全国に配備されている機動組織の一部を抜き打ちで試験する。
·         サイトの複数施設に影響する事故のシミュレーション。
·         国際的な連絡網の動員。
通達の作成にあたっては、福島の経験のフィードバックも考慮され、同じサイトの複数施設が同時に影響を受ける事故を想定した訓練が計画されている。
関係者のコミュニケーションや調整能力を試験するためメディアの圧力も訓練の一部に盛り込まれている。
更に、ASNは核エネルギー庁(NEA)が挙行する国際規模の訓練に参加している。その中で、ASNは、20111117日に行われた訓練INEX 4に対するフランスの参加を準備し、調整を行った。
2012年に予定されている民間レベルの原子力緊急事態全国訓練
関係原子力施設
予定日
カダラーシュのCEAセンター
Bouches-du-Rhône
117日、火曜
サン・タルバンのEDF発電所
Isère
131日、火曜
フラマンビルのEDF発電所
Manche
628日、木曜
放射性物質の輸送
Calvados
96日、木曜
フェッセンハイムのEDF発電所
Haut-Rhin
109日、火曜
ブレイエのEDF発電所
Gironde
1120日、火曜
ダンピエールのEDF発電所
Loiret
1218日、火曜
訓練から得られた教訓
体系的な経験フィードバックの取組みによって体制を改善することが可能である。
ASN
は関係者全員を集めて、それぞれの訓練から教訓を引き出し、改善の基本的な方針を定めている。こうした訓練は、特に、前進すべき道筋を明らかにし、緊急時対応組織の改良を可能としてきた。その具体例として特に下記の事項を挙げることができる:
·         原子力発電所から半径10 km以内でよう素錠剤の予防配布措置の導入;進展ペースの速い事故については、対応措置段階(reflex phase)で住民を待避させる。
·         これまでのサイレンを補完するシステムとして、原子力発電所の周辺住民に対して電話を使った(Sappreと呼ばれる)新たな警報制度をEDFが導入した。
詳細については:
 

 

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