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原子力発電所のストレステストの結果に関する報告書を欧州レベルで採択
パリ発、201253
プレスコミュニケ
欧州原子力安全規制機関グループ(ENSREG)と欧州委員会は、2012426日、欧州の原子力発電所を対象に実施されたストレステスト結果に関する報告書を採択した。
この報告書は、2011325日に欧州議会から表明された、福島の事故から得られた最初の教訓を考慮に入れるため欧州の原子力発電所を対象とするストレステストの実施要求に応えるものである。
去る426日に報告書と一緒に採択された共同宣言で、ENSREGと欧州委員会は、これまで例のない仕事を最善の条件で進めるために欧州の全関係者が成し遂げた仕事の質、そして投じた労苦に敬意を表している。彼らはまた、ストレステスト報告書によって原子力安全の分野で近い将来実現できそうな改良を特に取り上げている。
フランスで実施された(安全追加評価と呼ばれている)ストレステストはENSREGの報告書で好意的な評価を受けており、同報告書は、フランス原子力安全機関の管理下で行われた評価が申し分のない内容であることを指摘している。ENSREG報告書は、フランスの原子力施設が既に兼ね備えている安全余裕を超えるところまでその安全性を強化するために決定された広範囲に及ぶ改善策、そして特に極限状況の中で基本安全機能を制御するため考案された「ハードコア」の導入を賞賛している。報告書は、ASNが今後実施に専心すべき幾つかの勧告も提示している。
20113月に始まったストレステストの取り組みは、原子力発電所事業者、国内の安全規制機関やその技術支援組織(TSO)、欧州委員会など欧州中で多数の人員を動員した。
2012426日に採択された報告書は、参加17カ国の原子力安全規制機関が作成した報告書のピアレビューの結果である。20121月から4月まで行われたこのレビューには、欧州委員会と24カ国の専門家約80名が動員された。
ストレステストは、フランス国内及び欧州規模で公開し透明性を確保するという精神に則り実施された。ストレステストの過程を紹介するため幾つかの公開行事も開催されている。各国の原子力安全規制機関が作成した報告書、並びに2012426日に採択された報告書はENSREGのウェブサイト(www.ensreg.eu)から入手可能である。
ストレステストの結果を紹介する公開行事が、58日、ブリュッセルで予定されている。
この行事への参加申込みは下記のアドレスへ:
·      ENER-LUX-STRESS-TEST@ec.europa.eu
ENSREGと欧州委員会は、今後、ENSREG報告書の勧告の追跡調査プロセスを含めたアクションプランを作成することになっている。また両者は、緊急事態への備えや管理などの分野における共同作業の有用性についても合意している。
ENSREG報告書は、2012628日と29日の両日に開催される欧州議会に向けて、各国の元首及び首相に送付される予定である。
ASNは、ストレステストとして各国及び欧州レベルで行われた作業が原子力安全の統一や前進に向けた大きなステップになると見ている。
詳細については:
·      ENSREGのサイトを閲覧する
·      ENSREGと欧州委員会の共同宣言を閲覧する
o     英語版
 
 
 
 
 

 

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