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ASNは、ビュジェイ原子力発電所の2号機について、その第3回安全再評価後の運転継続に関する見解を発表した
パリ発、2012723
プレスコミュニケ
ASNは、(アン県)ビュジェイ原子力発電所の2号機が、その第3回安全再評価後、更に10年間の運転を継続できる適性を備えていると判定する。その運転継続について、ASNは安全強化のための新たな規制措置を用意した。これらの規制措置は年末までにASNの決定に組み込まれるはずである。
ASNはこの見解をEDFに通知し、エコロジー・持続的発展・エネルギー大臣に報告した。
ビュジェイ原子力発電所2号機の運転継続に関するASNの意見書は、この原子炉の第3回安全再評価結果についてのASNの分析をまとめている。意見書はまた、福島第一の事故からの当面の教訓やフランスで実施された安全追加評価の結論も考慮している。この結論を踏まえ、ASNは、2012626日の決定で、ビュジェイ原子力発電サイトに適用される追加規制措置をEDFに対して制定している。
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フランスの場合、原子炉の運転許可には前以って決定された期間的な制限が明示されない。これに対して、環境法典の第L593-18条は、原子炉の事業者がその施設の安全再評価を10年毎に実施するよう規定しており、安全再評価が終了した時点で、ASNが施設の運転継続について断を下す。
安全再評価によって、施設の状態を綿密に調べ適用される全ての規則が遵守されているか(適合審査)を検証できる一方で、他方ではより最新の安全目標や安全慣行を取り入れた施設に適用される諸要件を踏まえ、知見の蓄積や国内及び海外の経験フィードバックを考慮しながら(安全再評価)施設の安全レベルを改善することができる。安全再評価はまた、施設の様々な経年劣化現象が少なくとも今後10年間は管理されることの検証も可能とする。
ビュジェイ原子力発電所の2号機は、フランスの原子炉の中で、運転開始から30年を経て安全再評価を受ける3番目の原子炉である。この2号機は2010227日から2010115日まで第310年総点検のために運転を停止していた。その間、ASN4回の検査を実施し、主1次系の性能を確認する耐圧試験を監督した。2011427日、EDFはビュジェイ原子力発電所2号機の第3回安全再評価の総括報告書をASN並びに原子力安全担当各大臣に提出した。
この報告書を審査し、検査活動の結果を踏まえ、ASNは、ビュジェイ原子力発電所の2号機が、第3回安全再評価後、更に10年間の運転を継続できる適性を備えていると判定する。ASNのこの見解は、福島の事故を受けて実施された安全追加評価の結論に照らして、EDFに対してビュジェイ原子力発電サイトに適用される追加規制措置を制定した2012626日のASN決定を補完している。更に、ASNは、福島第一の事故の経験を十分にフィードバックするには凡そ10年の期間が必要であり、その間にASNが制定した当初の規制措置の変更または追加が必要となる場合もあることを再確認している。
環境法典の第L593-19条に基づき、ASNはビュジェイ原子力発電所2号機の安全強化を目的とする新たな追加措置を用意した。これらの措置は、特に、より最新の安全目標や安全慣行を取り入れた施設に適用される諸要件を組み込んだものとなる。これらの規制措置は年末までにASNの決定の対象となるはずである。
最後に、その恒常的な使命に基づき、ASNビュジェイ原子力発電所2号機の運転を今後も監督していくことになる。
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