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ENSREGと欧州委員会、原子力発電所の欧州ストレステストを受けて
講じられた対応措置に関する報告書を採択する
パリ発、2013610
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2012426日、福島の事故から1年を経過し、欧州各国の安全規制機関を束ねるENSREG(欧州原子力安全規制機関グループ)と欧州委員会(EC)は欧州の原子力発電所のストレステストを実施する共同宣言を発表した。共同宣言は、ストレステストが国内レベルでは安全改善措置によって確実にフォローされるよう、またこれらの改善措置について欧州が確実に足並みを揃えられるよう総合的なアクションプランを活用する必要性を特に指摘していた。
2012628日と29日両日の欧州議会の結論は、総合的なアクションプランの誕生に向けた期待を確認した。
ENSREGが作成した2012725日の総合的なアクションプランは、2012年末までに各国の原子力安全規制機関が国内アクションプランを発表し、公衆に提供するとともに、関係安全規制機関が一堂に会するセミナーで各アクションプランを評価することを定めていた。
このプロセスはENSREGECの支援の下で展開され、2013528日、福島の事故を受けて講じられた対応措置に関する報告書が採択された。
この報告書は、参加17ヶ国の安全規制機関が作成した国内アクションプランのビアレビューの成果物である。20131月から4月にかけて実施されたこのビアレビューは24ヶ国及びECの専門家を動員し、これらの専門家を集めて2013422日から26日までENSREGがブリュッセルで開催したセミナーで結論を見ることになった。セミナーでは、各安全規制機関が国内アクションプランを紹介し、他の安全機関や公衆からの質問に回答した。
ENSREG自身の報告書の発表に関するコミュニケはENSREGのインターネットサイトから入手可能である。フランスに関して、この報告書は次の点を特に取り上げている。すなわち、提示されたアクションプランの網羅性;安全追加評価(ECS)プロセスの透明性についてASNが重要視した点;福島の事故後に決定された原子力発電所の安全改善措置の大胆な内容と挑戦的な実施猶予期限;そしてECSの一環として下請業者使用条件を含め組織面のファクタや人的ファクタを考慮している点ある。
報告書は、既存原子炉の格納容器のベント/ろ過装置*の改善に関する特定の課題を強調している。ASNは、この件について、年末までにEDFから提出されるはずの検討結果を解析した後見解を明らかにする予定である。
詳細について:
·         201356日にASNが発表したNewsletterを閲覧する
原子力発電所のストレステストのその後:ASNが国内アクションプランを発表
·         20121220日にASNが発表したNewsletterを閲覧する
欧州ストレステスト:ASNがフランスで決定された対応措置全体をまとめた国内アクションプランを発表
* ベント/ろ過装置は、一部の事故状況下で、フィルタを経由して放出を行うことで過圧による格納容器の損傷を回避するために使用される。
 
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