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シノンA及びサンローランAの「解体」レビュー検査:
第一世代原子炉の解体作業に対処するため
EDFの現行組織を強化する必要がある
パリ発、2013613
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2013318日から22日まで、ASNの検査官11名が解体をテーマとするレビュー検査*1を実施した。細部に及ぶこの審査はシノンAとサンローランAのサイトの一部の施設*2を対象としており、EDFの第一世代原子炉に関する解体作業という総合的な背景の下で実施された。
ASNが特に着目したのは、シノンAとサンローランAの解体中の施設それぞれに配備された、廃棄物の管理、遮へい隔離及び放射線防護に関する組織体制である。全般的に見て、シノンAとサンローランAのサイトそれぞれの「解体機構」と呼ばれる組織の下に編成されたEDFの地元チームは、20105月の許可政令*3に基づき開始した解体作業に適切に関わっている。更に、ASNは、現段階の解体作業の進捗状況では、現場の放射線防護が十分に考慮されていると見ている。但し、シノンAサイトについては閉じ込めの確保に、またサンローランAサイトについては廃棄物の管理に改善の余地があると言うのがASNの評価である。
これら施設に固有の是正措置の他に、今回のレビュー検査を通じて下記の改善すべき3項目を摘出することができた。これらの改善点は、原子力施設の解体を担当する環境・廃止措置技術センター(CIDEN)の下に編成されたEDFの全国チームと同様地元チームにも関係している。
·         外部からの作業員による基準文書の入手を容易にする必要性
·         未だに高い頻度の事業者による下請業者の使用を制限する
·         「解体機構」の技術力及び安全解析力を強化し、EDF組織内におけるこの機構の位置づけを高める
是正措置の要求並びにASNが表明した見解は検査事後書簡に記され、2013522日に事業者に送付されるとともに、ASNのインターネットサイトasn.frで公開されている。
EDFの解体中施設を対象とするASNによる今後の検査プログラムは、特に関係サイト全体で事業者が講じる是正措置の展開を検証するため、今回のレビュー検査の結論を考慮することになる。
詳細について:
·         2013516日付検査事後書簡INSSN-OLS-2013-0664及び0666を閲覧する
*1レビュー検査では、数回分の通常検査が1週間で実施され、10数名のASN検査官が動員される。ASNは監督対象サイトで年に1回ないし2回のレビュー検査を実施している。
*2サンローランの場合:INB 46、サンローランA1及びA2 第一世代旧型原子炉(UNGG);INB 74、サイロ使用済黒鉛スリーブ燃料の貯蔵。シノンの場合:INB 133、シノンA1D 第一世代旧型原子炉(UNGG);INB 153、シノンA2D 第一世代旧型原子炉(UNGG);INB 161、シノンA3D 第一世代旧型原子炉(UNGG
*32010518日付政令第2010-510号と第2010-511
 
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