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ASNは、ビュジェイ原子力発電所4号機について、2012年の2号機と同様、
その運転継続について見解を明らかにした
パリ発、2013729
Press Release
ASNはビュジェイ原子力発電所の4号機について、同発電所の2号機と同様に、その第3回安全再審査後の新たな措置をEDFに要求している。
フランスでは、環境法典の第L593-18条によって、原子炉の事業者は10年毎にその施設の安全再審査を実施することが規定されており、審査後にASNが施設の運転継続について見解を発表する。
安全再審査は適合審査と安全再評価で構成されている。この再審査を通じて、施設の状況を詳細に点検して適用規則を全て充足しているかを検証する(適合審査)とともに、最近の安全目標やプラクティスを取り入れた施設に適用される諸要件を踏まえ、知見の蓄積や内外の経験フィードバックを考慮に入れながら安全レベルを改善する(安全再評価)ことができる。また安全再審査は、最低でも今後10年間、施設の様々な高経年化現象を管理できることの検証も可能とする。
ASNは、ビュジェイ原子力発電所4号機の第3回安全再審査の現状評価並びにASNのチームが実施した検査の結果から見て、施設の安全レベルを強化する追加措置で運転の継続を指導する必要があると判定する。
従って、環境法典の第L.593-19条を適用し、ASN2013725日の決定第2013-DC-0361号で幾つかの追加措置をEDFに要求している。これらの措置は、201374日から718日まで、ASNのインターネットサイト上で公開意見聴取の対象となった。
これらの措置が実施される限り、ASNとしては、ビュジェイ原子力発電所4号機の第310年再審査後の運転継続に異議はない。
一般的に見て、ビュジェイ原子力発電所の2号機と4号機は同じ設計であり、ASN2号機と同様の措置を4号機に要求することになった。ASNの決定は、違反又は限定的な変更に伴う4号機に固有の措置も幾つか組み入れている。
更に、ビュジェイ原子力発電所の4号機に関する2013725日の決定は、福島第一の事故から得られた当面の教訓、並びにフランスで実施され、ビュジェイ原子力発電サイトに適用される追加措置をEDFに対し制定した安全追加評価の結論を考慮している。加えて、福島第一の事故の詳細な経験フィードバックは10年前後の歳月を要し、場合によってはASNが命じた最初の措置を変更ないし補完することになり得ることもASNとしては改めて指摘しておく。
ビュジェイ原子力発電所の4号機は、運転開始から30年を経過して安全再審査を受ける(トリカスタン1号機、フェッセンハイム1号機、ビュジェイ2号機、フェッセンハイム2号機に次ぐ)5番目の原子炉である。ビュジェイ原子力発電所の4号機は、201125日から2011625日まで、第310年総点検で停止しており、その間、ASN4回の検査を実施し、主1次系の耐圧認定試験を監督した。20111221日、EDFはビュジェイ原子力発電所4号機の第3回安全再審査の総括報告書を原子力安全担当各大臣及びASNに提出した。
ASNは原子炉について要求した作業の実施状況を検証している。ASNは、20134月に実施した検査の折、ビュジェイ原子力発電所2号機に関する措置の導入について現状を明らかにした。検査は2013年も継続し、4号機について要求した作業の実施状況まで拡大することになる。検査の結果はASNのインターネットサイト上で公開する予定である。
その使命の範囲内で、ASNはビュジェイ原子力発電所4号機の運転に関する検査も継続することになる。
更なる詳細については:
·         2013715日のASN決定第2013-DC-0361を閲覧する
 

 

 

 

 

 

 

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