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EDFの原子炉の蒸気発生器にフラマンビルのEPR炉容器と同様の異常が懸念される

公開日:2016623

2015年からEDFが行ってきた分析の結論に依れば、一部の蒸気発生器一次側鏡板に著しい炭素集中部位が存在し、所定の機械特性を達成できていない可能性がある。これらの蒸気発生器は18基の900ないし1450 MWe原子炉に設置されている。

分析は、運転中の原子炉の機器の中にフラマンビルEPRの炉容器と同様の異常を示す機器がないかを調査するため、ASNの要求を受け実施された。

ASNは、Creusot Forge社又は日本の鍛造工場(JCFC社)で製造された一次側鏡板の機械強度を立証するようEDFに要求した。ASNとしては、EDFがこれらの機器の運転を継続する根拠として提出した当初の立証材料を補強する必要があると見ている。したがって、ASNは、問題の一次側鏡板について追加調査の実施をEDFに要求した。

蒸気発生器のこうした一次側鏡板は半球形の鍛造品で、蒸気発生器の底部を構成している。一次側鏡板は一次冷却系の水の閉じ込めに関与している。これらの機器は安全上不可欠である。したがって、その設計及び製造と運転中の監視の質が重要な課題となる。

更に、この異常が懸念される炉容器、加圧器及び蒸気発生器の他の鍛造品についても、調査が続けられている。ASNでは、これらの調査がフラマンビルEPRの炉容器で確認された異常の徹底的な経験フィードバックに貢献し、施設の安全に対する影響全体が特定されるよう監視することになる。

以上の内容が原子力耐圧機器専門家常設グループの2016624日の会合で発表される予定である。この会合にはOPECSTHCTISN及びANCCLIの代表者がオブザーバとして出席するよう招待されている。

異常が懸念される原子炉:

·       ブレイエ原子力発電所1号機

·       ビュジェイ原子力発電所4号機

·       シノン原子力発電所B1及びB2号機

·       シボー原子力発電所1及び2号機

·       ダンピエール原子力発電所23及び4号機

·       フェッセンハイム原子力発電所1号機

·       グラブリーヌ原子力発電所2号機及び4号機

·       サン=ローラン原子力発電所B1及びB2号機

·       トリカスタン原子力発電所123及び4号機

さらに詳細を知りたい方は、

·       技術概報告書を読む
蒸気発生器一次側鏡板の製造異常に関する技術的詳細

 

 

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