ル・ブレイエ原子力発電所
1号機の原子炉容器の検査が進行中
2012年5月18日
第3回10年総点検の一環で、1号機の綿密な保守点検プログラムが実施された。現在、1号機は、主要法定点検項目の炉容器検査を受けている。鋼材で製造された炉容器には核燃料が装荷される。核分裂が行われるのは炉容器内部の炉心である。炉容器は、原子炉建屋の格納容器と同様、現時点では取替不能な構成要素の一つであることから、その状態は施設の運転耐用期間を左右する。従って、供用中検査機械(MIS)で行われる検査は、溶接部全体の健全性と炉容器ライナーの品質を点検するのが目的である。極めて精巧なこの「ロボット」は高さ11 m、重量13 tで、下記の3種類の技術を活用して検査を行う:
− 医療分野のエコー造影法に近い超音波を使って、炉容器金属の表面及び内部を調べることができる。
− 医療分野のX線検査と同様のガンマ線写真法によって、炉容器肉厚部に存在する欠陥を発見することができる。
− 遠隔目視検査によって、ビデオカメラで炉容器の表面の状態を観察することができる。
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