非常用ディーゼル発電機の連接棒大端軸受メタルの早期摩耗に関する
IRSN見解− 900 MWe原子炉のM 2bis軸受メタルの展開に関する変更
公開日:2013年6月24日
2013年2月28日、放射線防護・原子力安全研究所(IRSN)は、原子力安全機関(ASN)の要請に応じて、900 MWeクラスの原子炉の非常用ディーゼル発電機への連接棒大端軸受メタル「M 2bis」の展開に関するEDFの変更文書について見解を提出した。
IRSNは、この軸受メタルは、現時点で26台のディーゼルエンジンに搭載され、運転時の早期摩耗を呈している「第2世代M」軸受メタルと比較して、安全性を後退させるリスクがないと判定した。IRSNとしては、「M 2bis」軸受メタルを装備した非常用発電機でEDFが性能認定試験を実施することに異論はない。
しかしながら、このクラスの原子炉の他のディーゼル発電機に展開する前に、EDFはこの軸受メタルの高速回転時強度を立証することで性能認定を補完するとともに、「第2世代M」軸受メタルの早期摩耗の原因究明を継続すべきであるとIRSNは考えている。
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