有限会社アール・エス・シー企画 フランス語はじめヨーロッパ言語など科学技術専門の翻訳会社 -- 第3回10年総点検に伴う安全再審査を終えたビュジェイ4号機の運転継続に関するIRSN(放射線防護・原子力安全研究所)の意見書(公開日:2013年7月30日)
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ビュジェイ原子力発電所4号機の第310年総点検に伴う
安全再審査後の運転継続に関する
IRSNの見解
公開日:2013730
フランス電力(EDF)が保有する34基の900 MWe原子炉の一つであるビュジェイ4号機は、2011年の2月から6月にかけて第310年総点検(VD3)を経験した。放射線防護・原子力安全研究所(IRSN)は、事業者から原子力安全機関(ASN)及び原子力安全担当各大臣に提出されたこの施設の安全再審査の総括報告書を審査した。
IRSNが審査したのは特に下記の事項である:
·         900 MWe原子炉のVD3に伴う安全再審査の一般評価研究の結果決定された物理的変更措置及び運転面の変更措置の事業者による導入状況。VD32002年から2008年まで検討されてきて、VD3の一環である900 MWe原子炉の安全再審査の現状を扱った2008年の原子炉専門家常設グループ(GPR)の会議の際に紹介された。
·         この会議の結果決定され、EDFから提出された追加評価研究。
·         ビュジェイ4号機の適合審査の結果。
·         施設の高経年化管理対策として事業者が予定し、運転継続適性書類(DAPE)に記されている措置。
2012621日の意見書2012-273で、IRSNは、VD3に伴う安全再審査を終えた900 MWe原子炉に適用される安全要件集が、この再審査の目標から見て満足できることを再確認した。VD3停止後のビュジェイ4号機の状態を示す事業者の報告書は、特に、適合検査、採用された物理的変更措置の導入状況、違反の処理、試験の結果、高経年化の考慮を取り上げている。
IRSNでは、この報告書を審査してみたところ、4号機の運転継続を問題視するような指摘事項はないと判断している。但し、ビュジェイのサイトに特有の一部の研究又は措置については、本意見書に述べる考察や勧告に沿って更に突き詰める必要がある。
IRSNは、福島第一発電所の事故を受けて開始し、2011年末に専門家常設グループに提出された安全追加評価の結論がこの意見書では考慮されていないことを明らかにしておく。
詳細については:
·         200811月の900 MWe原子炉の第310年総点検の一環でEDFが実施した安全再審査の報告書」に関する、原子炉専門家常設グループに向けたIRSN報告書のまとめを閲覧する。
·         900 MWe加圧水型炉の第310年総点検における安全再審査」に関するIRSNの専門評価報告書を閲覧する。
 

 

 

 

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