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ジルカロイ4燃料被覆管の腐食影響に関するIRSN見解
公開日:2014227
2014130日、IRSNは、原子炉の運転中に発生するジルカロイ4被覆燃料棒の腐食影響についてEDFから提出された資料に関する意見書を提出し、ASNの要求に応えた。この意見書は、制御棒が飛び出して反応度投入事故が生じた際の燃料被覆破損を避けるために遵守すべき限界を特に取り上げている。
意見書の中で、IRSNは、剥離(表面に形成される酸化物層の一部の局所的喪失)が見られない被覆については腐食の層厚限界を108 µm以内としている。しかしながら、腐食の層厚が80 µmを超えると剥離リスクは回避できず、原子炉内に剥離した燃料被覆が存在することは安全の証明で考慮されていない。この件に関する研究活動から得られた知見を踏まえ、IRSNは、EDFが燃料被覆の破損リスクを管理する運転措置を適用する必要があると判断する。
更に、IRSNは、制御棒が飛び出した際に、剥離を来たした可能性のある燃料被覆が存在しても炉心の冷却に問題がないこと、また1次冷却系の更なる損傷を招かないことの証明をEDFに勧告した。
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