VD3-1300安全レビューに伴うリスク評価に関するIRSN見解:
テーマAGR 16、「極端な風及び飛来物」に関する安全評価と変更措置
公開日:2015年1月26日
1300 MWe原子炉の第3回10年総点検に伴う安全レビューの一環として、IRSNは、ASNの要求を受け、「極端な風及び飛来物」関連リスクについてEDFが実施した評価とこのハザードに対処するためにEDFが予定している変更措置の容認可能性及び充足性を対象とする意見書を2013年10月10日に提出した。
強風の直接的影響は発電所の設計時に考慮されているとしても、間接的な影響は1300 MWe原子炉についてこれまで検討されてこなかった。こうした間接的影響は、900 MWe原子炉の第3回10年総点検の際にEDFが作成した「極端な風で発生する飛来物」に特化された基準集で取り上げられた。安全レビューでEDFが提案したアプローチは、飛来物を定義して防護すべきターゲットを摘出することでこの基準を実施するというものであった。
IRSNでは、EDFが実施した評価、また既に予定されている変更措置が「極端な風及び飛来物」から施設を防護するという点で満足できると見ている。但し、EDFは幾つかの点で補充データを提供する必要がある。EDFは、特に、基準に考慮されている風速及び飛来物、更には摘出されたターゲットの網羅性について証明すべきであるとIRSNは判断した。この他にも、強風の直接影響やこれに対する予定の防護措置についても補充説明が幾つか必要である。
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