第3回10年総点検に伴う安全レビュー後の
ビュジェイ原子力発電所5号機の運転継続
公開日:2015年1月12日
IRSNは、事業者から原子力安全機関(ASN)及び原子力安全担当各大臣に提出されたビュジェイ5号機の安全レビュー総括報告書を審査した。この900 MWe原子炉の第3回10年総点検(VD3)は2011年6月に始まり、12月に終了した。
IRSNが特に審査した点は以下の通りである:
· 900 MWe原子炉の第3回10年総点検に伴う安全レビューの一般評価の結果決定された物的変更及び運転手順の変更に関する事業者による導入。IRSNは2002年から2008年にかけてこの安全レビューの評価を実施している(900 MWe原子炉の第3回10年総点検における安全レビューを総括する原子炉専門家常設グループ(GPR)の結論− GPRのVD3-900総括を参照のこと)。
· ASNが表明した要求に対応するために、又は2008年に開かれたGPRのVD3-900総括会合における約束に従ってEDFから提出された追加評価
· 原子炉適合審査の結果
· 運転継続適性書類(DAPE)の対象となる保有施設の高経年化を管理するために事業者が予定している措置
審査後、IRSNは、2012年11月7日の意見書2012-00487で、VD3に伴う安全レビュー後の900 MWe原子炉に適用される一連の安全要件が、このレビューのために設定された目標から見て満足できることをASNに報告した。しかしながら、一部の評価又は措置は、意見書に記された見解や勧告に従って補完される必要がある。
更に、IRSNは、VD3停止後のビュジェイ5号機の状態を示す事業者からの報告書について、この原子炉の運転継続を云々するような事項はないことを明らかにした。報告書は適合検査、採用された物的変更の実施状況、違反の処理、各種試験の結果及び高経年化の考慮を特に取り上げていた。
次いで、この審査は、福島の発電所の事故影響を検討する2011年11月の原子炉専門家常設グループの会合のためにIRSNが実施した安全追加評価の審査で補完された。
詳細については、
|