運転開始繰上げ審査におけるフラマンビルEPR型炉の
固有異質希釈の評価方式に関するIRSNの意見書
公開日:2015年3月10日
2014年3月14日、IRSNは、ASNの要求を受け、フラマンビル3のEPR型炉の運転開始申請の繰上げ審査を目的にEDFから提出された固有異質希釈の評価方式に関する意見書を送付した。
1次冷却材喪失事故(LOCA)は、蒸気発生器伝熱管の中で蒸気の凝縮によってホウ素濃度の低い水塊が形成されることに伴い固有の希釈を引き起こす可能性がある。LOCA時に運転員に求められる対応操作がこのような低濃度ホウ酸水塊を原子炉炉心に送り込み、炉心出力の急変を招き、ひいては燃料を損傷する恐れがある。
IRSNでは、LOCA時の固有希釈事象の発生を予防するため又はその影響を制限するために、EDFは暫定的な解決策を今後も探求し続ける必要があると考えている。
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