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サン=ローラン原子力サイトの放出及び取水に関する
変更要請についてのIRSN意見書
公開日:201549
2014115日、IRSNは、ASNの要求を受け、サン=ローラン・サイトの放出及び取水に関する変更申請についての意見書を提出した。
IRSNは、先ず、A1号機とA2号機の廃炉ステップ1及び2を通じて放出される放射性廃棄物や化学廃棄物の内容について評価を行った。この結果、IRSNは、大気中に放出される放射性核種の量、特に塩素36の放出量について、その根拠を事業者が補強する必要があると判定した。
サン=ローラン・サイト全体からの放出についてIRSNが実施した環境影響評価は、陸上及び水中の生態系にとって放射線リスクが存在しないことを確認している。この環境影響評価では、ロアール川の淀みない流れの区域では、リン酸、エタノールアミン(及びその劣化生成物)並びに金属(但し、保守的な評価をベースにした場合にリスクを排除できないアルミニウムや銅を除く)の放出に起因する水中生態系にとってのリスク増が明らかにされなかった。
健康影響の観点から、IRSNは、サン=ローラン・サイト全体からの放出に最も晒される住民の実効総線量を凡そ5 µSv/年と評価した。これは、監視を必要としない極めて低い線量である。同様に、サン=ローラン・サイトの(アルミニウムを除く)金属の放出が住民に有害な影響を与える可能性も極めて考えにくい。アルミニウムについては、有害な健康影響があるとすれば、それは、ロアール川の上流で既に観測されている濃度によるものと思われる。
 
 
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