国立大型重イオン加速器施設(GANIL - INB No.113)の変更、
「SPIRAL1のアップグレード」に伴う安全措置に関するIRSN意見書
公開日:2015年6月16日
国立大型重イオン加速器施設(GANIL - INB No.113)は、異なるエネルギーを持つイオン束を発生させて加速し実験室に配分するように設計された研究施設である。SPIRAL1装置は、厚みのある標的で安定イオン束を細分化することで「エキゾチック」原子核の発生を可能とする。
現時点では、カーボンの肉厚標的の使用だけがSPIRAL1装置に許可されている。事業者側はこのSPIRAL1装置を変更し、新たな標的を使い、発生させるこのできる「エキゾチック」イオンの種類の拡大を願っている(「SPIRAL1アップグレード」プロジェクト)。ASNの要求を受け、IRSNはこの変更に伴う安全措置を評価した。
審査を終了し、IRSNは、これらの安全措置が満足できること、また新たな標的の使用プロトコルが変更を加えられた施設に採用される運転域を遵守する性質のものであると判定した。しかしながら、IRSNは、3年以上運転した段階でこれらのプロトコルの適用経験並びに変更されたSPIRAL1装置の運転経験をフィードバックするよう事業者に勧告した。
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