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フラマンビルEPR型炉の運転開始許可の申請で提出された
安全解析書及び一般運転規則の受理可能性に関するIRSN意見書
公開日:2015623
201549日、放射線防護・原子力安全研究所(IRSN)は、ASNの要求を受け、フラマンビルEPR型炉の運転開始許可の申請で提出された安全解析書及び一般運転規則の受理可能性に関する意見書を提出した。
安全解析書(SAR)は、事象又は事故を予防するため或いはこれらが発生した場合にはその影響を制限するために事業者が講じた技術面、組織面及び人的な措置によって施設の安全な運転が確保されることを証明するものである。一般運転規則(RGE)は、適用される規制やSARに示される安全の証明に則り施設の安全な運転を保証するための運転措置を定めている。
IRSNは、本日、提出されたSAR及びRGEの内容では、施設の安全性の証明や一般運転規則の容認可能性に断を下すことはできないと判断した。結局、IRSNはこれらの書類に以下の内容が盛り込まれていないことを指摘した。すなわち、
   SARの安全の証明に不可欠な要素(例えば、ハザードに関しては、ハザードから防護すべき諸系統と対処するための防護措置のリスト)
   RGEの妥当性を証明する要素(例えば、能動機器か受動機器かの如何を問わず、保守プログラムを作成する総合的アプローチ)
いずれにしろ、上述の指摘は、安全の証明を裏付けるためにEDFが実施し、提出してきた評価の質や完全性に予断を与えることはない。事実、審査の過程で、IRSNは設計手法、適用された方法及び評価で採用された仮説を明らかにする多数の書類、更にフラマンビルEPR型炉の安全の証明を支える研究又は試験の総括報告書を入手している。したがって、IRSNは、補足事項をSARRGEに組み入れて、これらの文書の完全性を保証する必要があると見ている。今回の結論は、IRSNが運転開始許可の申請書類の技術審査に着手することを妨げるものではない。
加えて、IRSNは、審査の過程で、SAR又はRGEの充足性ではなく、これらの書類の技術審査と関係のある幾つかの問題を提起した。
 
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