有限会社アール・エス・シー企画 フランス語はじめヨーロッパ言語など科学技術専門の翻訳会社 -- コンクリート構造物の挙動:格納容器の気密性評価の改善
有限会社アール・エス・シー企画  お問合わせはお気軽にどうぞ TEL 03-3227-3676
トップページ

  トップページ > 最新情報
格納容器
コンクリート構造物の挙動:格納容器の気密性評価の改善
シビアアクシデント時に原子炉のコンクリート製格納容器の壁から漏洩する放射性物質の量をどのように数量化するか?
IRSNの土木工学技術者Georges Nahasは、事業者が行う定期試験の他に、「実寸大の模型を使って、コンピュータによるシミュレーション・ツールを確証し、完成させるのが基本です」と総括する。「IRSNで開発されたシミュレーション・ツールによって、安全や事業者との対話の強化が可能です」。
鉄筋コンクリート構造物の閉じ込め性能評価に関する研究プロジェクト、EcobaEtude du Confinement des Ouvrages en Béton Armé)は、2009年、国立研究機構(ANR)の「プログラム・ブラン(programme blanc)」に提出された。
最初の試験は2013年の半ばに(ロアール・アトランティック県の)ナント・エコール・サントラルで始まった。試験は、フランスでは珍しい高さ2.4 m、幅3.9 mの鉄筋コンクリートの模型を使って行われている。この模型は、1300 MWe加圧水型炉の格納容器の一部を再現している。格納容器は、燃料被覆、鋼製の炉容器に次ぐ第3の閉じ込め障壁である。「実験は格納容器の割れとこれに伴う漏洩率に関する知見を提供する予定です」と専門家は指摘する。「これらのデータは事業者が行う研究に提供されません。従って、事業者は自分のシミュレーション方法を改善するためにデータを入手しようとするはずです。こうした作業を通じて、ポスト福島の流れの中で安全要件への対応をより良い方向に導くことができるはずです」。
研究プログラムは、フランスの原子炉の格納容器の経年劣化にも取り組むはずである。「制御された現象(膨張反応、腐食、等々)を投入することで鉄筋コンクリートの退化を人為的に早めながら、この閉じ込めバリアの耐久性を探ることになっています」。
詳細については:
·         研究プロジェクトECOBA - 鉄筋コンクリート構造物の閉じ込め性能の評価
·         国立研究機構 (ANR)
 
印刷
Copyright© 有限会社アール・エス・シー企画 All Rights Reserved.