第4世代の原子炉:IRSNが原子力安全の観点から展望する
2012年6月28日
第4世代の原子力発電炉の開発の枠組の中で、フランスも含め数カ国で研究が継続している。
幾つかの種類の原子炉が予定されている。特に燃料や冷却系統のコンセプトに違いは見られても、高レベルの安全性の確保は共通の目標である。最低限、将来の原子炉は、この安全性の領域で最新世代の加圧水型炉に期待されていると同等又はそれ以上の性能を達成できなければならないはずである。福島の事故からの教訓を活かし、WENRAはこれらの性能を一般的に体系化している。
IRSNは専ら安全性の観点から異なる種類の原子炉の体系的な評価を行った。同じテーマで2007年にIRSNが発表した報告書の延長線上で行われた今回の全般的な検討は、原子炉の種類がどうであれ、
またそれぞれの種類が独自の長所を持っているにも拘らず、期待されている安全レベルの実現を主張するには大きな技術的前進がやはり不可欠であることを如実に示している。
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