有限会社アール・エス・シー企画 フランス語はじめヨーロッパ言語など科学技術専門の翻訳会社 -- IRSN(放射線防護・原子力安全研究所)が2件の意見書を研究所・工場専門家常設グループに提出(公開日:2013年10月10日)
有限会社アール・エス・シー企画  お問合わせはお気軽にどうぞ TEL 03-3227-3676
トップページ

  トップページ > 最新情報
ラ・ハーグAREVA NC施設の使用済燃料処理工場UP3-AINB No.116)の
経験フィードバックに関する
IRSN意見書の総括
公開日:20131010
20104月、AREVA NCINB No.116のラ・アーグ使用済燃料処理施設(UP3-A工場)の安全再評価書類を提出した。
UP3-A工場の設計方針及び特異性を考慮し、この書類の審査をテーマ別に行うことが決定された。これに沿って、IRSNは、2013612日、INB No.116の運転から得られた経験フィードバックの審査に関する結論を研究所・工場専門家常設グループ(GPU)に提出した。IRSNの審査は、特に、ラ・アーグAREVA NC施設の各工場の運転報告書、リスク管理措置を講じた際に得られた経験フィードバック(REX)、INB No.116又は同種の事業を展開する他の施設で発生した事象からの教訓のまとめと事業者によるこうした教訓の活用を対象とした。
評価にあたりIRSNは事業者から提出された書類に記され、審査の過程で大幅に補足された内容を独自に活用した。IRSNとしては、事業者が方法面でREXの定期的なレビュー及び解析プロセスを補完し、文書化すべきであると判定する。
一般的に、INB No.116内で実施されている工程の操業は事業者により管理されていると評価する。リスク管理に採用されている措置は総合的に見て問題なく講じられている。
しかしながら、IRSNの評価は、その影響は限られているものの事象の再発を明らかにしており、これは弱点と捉えるべきである。こうした点について、事業者側は特に注意を払うべきであり、予防の改善に向けた詳細な評価を行う必要がある。一部の工程機器の過圧リスク、(核分裂性物質又は試薬を含む)溶液の移送時における臨界リスク防止措置の頑強さ、一部区画内のガス式消火系の起動に伴う過圧リスク、定常運転に伴う自動運転モードの逸脱を必要とする状況の管理などが特に関係している。
·         ASNの見解を閲覧する
 
 
ECRIN原子力基本施設の設置許可申請の添付書類に関するIRSN意見書の総括
公開日:20131010
IRSN(放射線防護・原子力安全研究所)は(オーブ県)マルヴェジのサイトに原子力基本施設ECRIN(1)を設置する許可の申請に添付された書類を審査し、2013619日、その結論を研究所・工場専門家常設グループ(GPU)に提出した。
AREVA NCの申請は、ウランをUF4に転換する工程から発生する汚泥の一部貯槽について、その位置づけを合法化する必要性によるものである。更に、AREVA NCは、マルヴェジ・サイトの現在のセトラ槽の汚泥を受入れるため貯蔵能力の増強を要求するとともに、この施設の安全を確保するため覆い並びに水管理措置の導入を予定している。
検討した諸要素に基づき、また審査後に事業者が表明した約束事項を考慮し、IRSNは、ECRIN施設の設置を許可できると判断している。但し、施設の運転開始にあたり、AREVA NCは追加評価を行って、ダイクの安定性が通常時も地震時も確保されることを確認すべきであり、場合によってはダイク補強のため講じられる措置を示すべきである。
______________
(1) ECRIN:ウラン廃棄物密閉貯蔵施設
 
印刷
Copyright© 有限会社アール・エス・シー企画 All Rights Reserved.