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福島の事故を受けたフランス原子力施設の安全強化:
安全「ハードコア」コンセプト
公開日:20131122
福島第一原子力発電所の最初の4基の原子炉の設計時に採用された津波の高さを遥かに上回る巨大津波の可能性について、事業者のTEPCO並びに日本の安全機関は事故以前から認識していた。しかしながら、こうした災害の極めて低い発生確率とその対処には施設の大規模変更が必要という認識とが相俟った状況の難しい問題に直面し、日本の原子力安全体制はこのリスクの考慮を遅らせた。
原子力発電産業の歴史のこうした大きな流れから教訓を得て、フランスの原子力安全体制は、原子力施設の設計レベルを超え、一度発生すると一部の原子力施設を困難に陥れ、環境や住民に甚大な影響を与え得るこの希少災害の問題に取り組むことを決断した。
フランスの原子力施設の安全追加評価は、結局、こうした極端な状況に対して施設がどのような挙動を示すかを調べることとなった。EDFとその他の原子力事業者並びにIRSNとが2011年に同時に実施したこの評価によって、例外的ではあるものの起こり得る幾つかの状況が運悪く重なった場合の多重故障シナリオを明らかにした。
この結果を受け、IRSNは、放射性物質の大量放出を避けるために運転員が影響され易い施設の主要安全機能を維持する能力を強化するための「ハードコア」コンセプトを提案した。この画期的な取組みは原子力施設の設計に採用されている深層防護コンセプトの論理に沿っている。また、施設の安全を絶えず追求することを奨励するフランスの安全アプローチの一環でもある。
IRSNのデータベースを閲覧する:
福島の災害の教訓を活かしてフランスの安全を前進させるpdf文書)
 
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