有限会社アール・エス・シー企画 フランス語はじめヨーロッパ言語など科学技術専門の翻訳会社 -- IRSN(放射線防護・原子力安全研究所)が現在展開している研究プログラム(更新日:2015年3月31日)
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研究プログラム
適正な評価を実施できるよう、IRSNは、パートナーシップの構築や合同研究ユニットの設置を通じた国内外の共同研究を重視する独自の研究プログラムを展開している。またIRSNは多数の国際研究プログラムにも参加している。
IRSNにとって重要なことは、原子力事業のリスクの変化や管理に関する将来の課題を予測し、事故や危機管理に関する新たな研究テーマを開拓することであり、こうしてIRSNは公権力に協力を提供している。
現在進行中の研究プログラムを以降に詳述する。
原子力施設の安全に関する研究
·        Archerプロジェクト
欧州プロジェクトArcherAdvanced High-Temperature Reactors for Cogeneration of Heat and Electricity R&D)は超高温原子炉V-HTR)技術に関する知見を発展させて、特にこのコンセプトの安全性を証明するのが目的である。
·        Cabri国際研究プログラム
Cabri国際研究プログラム(CIP)は、加圧水型炉(PWR)における反応度投入事故の際の燃料棒及びその被覆管の挙動を研究するのが目的である。
·        Cesamプロジェクト
CesamCode for European Severe Accident Managementプロジェクトは、第2世代及び第3世代のあらゆる方式の原子炉のシビアアクシデントの研究に関する欧州基準制度としてAstecの強化を目指すプロジェクトである。
·        Denopiプロジェクト
Denopiプロジェクトは、(燃料貯蔵プール又はBKプールとも呼ばれる)使用済燃料プールに貯蔵されている使用済燃料の冷却喪失事故の際に発生する物理現象に関する実験データを収集するのが目的である。
·        ICEプロジェクト
ICEInteraction Corium-Eauプロジェクトは、原子炉の炉心溶融事故の場合に溶融物質(コリウム)が水の中に流れ込む際に発生し得る現象についての知見を深めるのが目的である。
·        Jasminプロジェクト
JasminJoint Advanced Severe accidents Modelling and Integration for Na-cooled fast neutron reactorsは、ナトリウム冷却方式の高速中性子炉RNR-NaAstecの適用拡張を目指すプロジェクトである。
·        Mireプロジェクト
20141月に始まったこのプロジェクトは、原子炉の炉心溶融事故(いわゆるシビアアクシデント)時の放射性物質の放出の制限(いわゆる軽減)を研究、改善するのが目的である。
·        Mirteプログラム
この実験プログラムの目的は、構造材料に関する臨界計算コードの検証である。
·        Mithygèneプロジェクト
201310月に始まったこのプロジェクトは、シビアアクシデント時の水素リスク及びその管理に関する知見を向上し、水素リスク評価ツールの改良を目指している。
·        デブリ床再冠水プログラム
2007年に始まったデブリ床再冠水研究プログラム旧名Pearlプログラム)は、炉心溶融事故の代表的条件下で超高温の固体粒子から成る多孔質媒体内における水と蒸気の流れの現象学の理解を深めるのが目的である。
·        Perfroiプロジェクト
20141月に開始した実験プロジェクトPerfroiÉtude de la perte de refroidissement)は、1次冷却材喪失事故(LOCA)時の原子炉炉心の冷却に関する知見を補完するのが狙いである。
·        Prismeプログラム
PrismePropagation d'un incendie pour des scénarios multilocaux élémentairesプログラムは、原子力施設内の火災による煙及び熱の伝播を研究する国際的な実験研究プログラムである。
人及び環境の放射線防護
·        Amoradプロジェクト
20141月に開始したこのプロジェクトは、「放射性物質の放出が人及び環境に与える影響の高精度な評価方法」という課題に対応することが目的である。
·        Anthosプログラム
Anthosプログラムは、骨盤放射線療法後の深刻な続発症を治療するためCSMを使った細胞療法の効果向上を目指している。
·        Diadomiプロジェクト
2011年に始まったこのプロジェクトは、定位的放射線療法で使用される微小線束の線量測定を目的とするダイヤモンド線量計の開発を主な目的としている。
·        Disverプログラム
Disverdispersion verticaleプログラムの主な目的は、海洋調査を通じてMarsモデルの計算を検証することである。IfremerIRSNが共同で開発したこの三次元水力学モデルは、海水中の水溶性汚染物質の拡散をシミュレーションする。
·        Envirhomプログラム
2011年に始まったEnvirhomプログラムの主な目的は、放射性核種の慢性被ばくが環境や健康に及ぼすリスクの最適評価を可能とすることである。
·        Priodacプロジェクト
20143月に始まったPriodac(事故状況時の安定ヨウ素剤による繰返し予防)プロジェクトは、福島の事故で観察されたように事故による放射性物質の放出が繰り返される又は長引く区域に居る人々に対する安定ヨウ素剤の投与方法を決定するのが目的である。
·        Rosirisプログラム
209年に始まった学際的研究プログラムRosirisは、放射線療法の副作用を引き起こすメカニズムの更なる解明を目指している。

·        実験放射線病理学における細胞療法プログラム
LRTEが調整役を務めるこのプログラムは、深刻な組織損傷の治療の一環として成人幹細胞の最適な臨床適用条件を定めるのが目的である。
 
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