核不拡散：IRSNが企業向けの電子ファイリングを導入

公開日：2016年5月10日

IRSNは、2015年末、（研究開発、核燃料サイクル、機器の輸出入、等々の）原子力プログラムに関連して該当企業が実施する活動届出手続の簡素化を目指す、PASTELと称されるポータルサイトを立ち上げた。

このポータルサイトの開設に伴い65社の企業が参加して4回の研修が実施され、忘備録として小冊子が刊行された。

PASTELの運用開始は、該当企業からの届出の一様化に加え、IRSNが行う情報の収集、一元化及び分析作業を容易にすると同時に処理コストを削減する。結局、IRSNは、フランス本土で展開されている事業について、国際原子力機関（IAEA）に対するその届出を国に代わり担当する。

念のため指摘しておくと、フランスは、核不拡散条約（NPT）の一環で追加議定書に調印している。この議定書の規定の一つが、フランスで展開されている原子力事業全体について定期的な情報の提供を義務づけている。追加議定書は違法な原子力プログラムの展開を阻止するための保障措置協定を補完している。

参考資料：

2015年6月3日付IRSN最新ニュース、「核不拡散国際査察 − IRSNの技術支援協定の更新」

IRSN文書 − 核兵器不拡散の道程

詳細を知りたい方は、

IRSNの核不拡散専用サイトにアクセスしてください