有限会社アール・エス・シー企画 フランス語はじめヨーロッパ言語など科学技術専門の翻訳会社 -- IRSN(放射線防護・原子力安全研究所)が炉心溶融時のコリウム炉内貯留に関する国際セミナーのホストを務める(公開日:2016年6月6日)
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原子炉のシビアアクシデント:

IRSNが炉心溶融時のコリウム炉内貯留に関する
国際セミナーのホストを務める

公開日:201666

201666日と7日の両日、IRSN(放射線防護・原子力安全研究所)は、(フランス)エクス=アン=プロヴァンスで開催される「コリウムの炉容器内貯留戦略:知見の現状と今後の見通し」をテーマとする国際科学セミナーのホストを務める。

原子炉におけるシビアアクシデントを取り上げるこのセミナーを通じて、以下に挙げる関係者は知見や見解を共有できるはずである。

·    原子力安全規制機関、すなわちフランスのASN、米国のNRC、日本のNRA、カナダのCNSC、韓国のKINS、スウェーデンのSSM、フィンランドのSTUK、スイスのSNNI、英国のONR、チェコのSUJB、スロバキアのUJD、等々

·    技術支援機関(TSO)や研究所、すなわちフランスのIRSNCEA、ドイツのGRS、ベルギーのBel V、フィンランドのVTT、スウェーデンのRIT、ブルガリアのINRNE、チェコのUJV、ロシアのSEC-NRSIBRAE、ウクライナのSSTC/NRS、中国のNSC、日本のJAEA、韓国のKAERI、等々

·    産業界、原子炉メーカー又は事業者、すなわちEDFAREVADCNSTRACTEBEL-EngieFortumMVM PaksMitsubishiSNERDI、等々

·    21ヶ国以上の60を超える組織を代表する120名強の参加者が見込まれる。

燃料の冷却喪失時及び炉心溶融時の主要課題は、これに伴い発生する燃料と炉心構造材料との混合物(コリウム)の管理である。

いわゆる第3世代原子炉(Gen III)は、とりわけ炉心溶融事故を設計時に考慮している点に特徴がある。コリウムの管理に関してこれら原子炉の設計時に採用された戦略は、実質的に、2つのアプローチに依存している。一つは炉容器外でコリウムを安定化するもの(例えばEPRがこれに該当する)で、もう一つはコリウムの炉容器内貯留(in-vessel corium retention – IVR)を目指すものである。

セミナーでは、円卓会議や技術セッションでコリウム管理戦略の重要な問題を取り上げることになる。具体例を挙げると、専門家の発表は、事故進展中のコリウム関連現象についての理解の現状を概観し、安全性を証明する上で彼らが抱えている課題を紹介する。また、産業界の関係者は実施例を紹介する。コリウムの炉内貯留が提起する特有の科学的問題について議論が交わされる。

セミナーの目的の一つは、IVMR欧州プロジェクトなどの新たな研究プロジェクトの方向性を決定するための材料を提供することである。2015年にスタートし、IRSNが主導しているIVMRプロジェクトは、炉心溶融事故時に原子炉容器内でコリウムを安定化し、貯留する措置の実効性評価を可能ならしめる知見とツールの開発を目指している。

詳細を知りたい方は、

·    セミナ詳細プログラムpdf)を閲覧する

·    セミナウェブサイトを閲覧する

·    IVMR欧州プロジェクトの紹介

·    20151月のIRSN概要報告書「コリウム炉容器内貯留戦略考察材料」を読む

 

 

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