IRSN(原子力安全・放射線防護研究所)の情報誌「Repères」第9号、2011年4月発行
論説
Jacques Repussard、IRSN総局長
原子力安全に奉仕するEtson
日本で進行中の深刻な出来事に直面し、我々は、福島の原子力事故を受けたIRSN動員体制の様々な側面を紹介すべく、現在のこの瞬間まで本号の1面の制作をせき立てることになった。事実、IRSNは、在日フランス大使館を含むフランス関係機関に、そしてメディアやIRSNのインターネットサイトを通じて公衆に情報を提供するため、断片的な情報を元にしてこの事態並びにその短期的な影響の分析をリアルタイムで展開することに身を粉にして努めてきた。
これと並行して、国内並びに欧州規模で原則が決定された安全監査の組織化に貢献するための動員体制も継続している。
欧州TSOネットワーク「Etson」(このネットワークには日本のTSO – Technical Safety Organization – であるJNESが準会員に名を連ねている)が結束して、丁度このタイミングで欧州大陸の安全評価を調整するための新たな枠組みを提案したところである。
目次
−ハイライト
日本特集:IRSNがこれまでにない動員体制を敷く
−出来事&展望
環境の地方別放射線状態:フランス国土のモニタリング
−討論
市民社会の意見は考慮されているのか?
−海外ニュース
チェルノブイリ:汚染された土地から得られた教訓
−社会に向って
協議によって再構成され充実化された作業員の放射線防護に関する報告書
−課題と戦略
戦略的アプローチを定める目標契約2010-2013が最終決着
−ガバナンス
IRSNの予算をより良く理解する
特集記事
ETSONネットワーク:安全と放射線防護を前進させる
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