IRSN(原子力安全・放射線防護研究所)の情報誌「Repères」第10号、2011年8月発行
Agnès Buzyn、運営評議会会長
全員で線量を制限する
放射線防護は万人の関心事である。子供の放射線防護は、大人に比べて電離放射線の影響を受けやすく、特にがんリスクに晒されることから一層重要である。小児放射線の線量低下では小児科医、両親、患者を引き受ける保健専門家(放射線科医師、操作員、技術者、等々)、医用画像機器を設計する機械メーカーが夫々果たすべき役割を持っている。IRSNも同様で、研究、専門家評価、公衆への情報提供を通じて関わりを持っている。医学的管理の改善の恩恵を受けられる一方で、その結果として、フランスではX線検査の回数増大を齎している。従って、この検査の妥当性を立証し、生後数年で子供が浴びる可能性のある線量を最適化することが大切である。しかしながら、この習慣はなかなか抜け切れず、ここでもなお、あらゆる時点での注意が必要である。
目次
−ハイライト
新線量計−ムーズとオート・マルヌ県の間の廃棄物処分センター計画に進展−フラマンビルのガンマ線測定事象に関する報告−過密な原子力施設監査スケジュール− Aeres(研究・高等教育評価局)がIRSNに高評価を与える− Camariの出力上昇
−出来事&展望
IRSNの研究方針策定委員会が市民社会の期待を考慮する
−討論
福島後の情報公開は?
−海外ニュース
35年を迎える米国との共同研究
−社会に向って
市民ワークショップ、新たな仕組みが試験台に
−課題と戦略
遠隔モニタリングネットワーク、Télérayの近代化と動員
−ガバナンス
IRSNの研究の評価、前進への取組み
特集記事
小児科放射線防護:照準線線量
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