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IRSN(原子力安全・放射線防護研究所)の情報誌「Repères」第12号、20121月発行
 
Jacques RepussardIRSN総局長
福島の事故から生まれた「ハードコア」概念
福島の事故は、極端な自然事象が、原子力発電所の設計時の想定を遥かに上回る応力を招き、炉心溶融事故を引き起こす恐れがあることを初めて証明した。この事故はまた、サイトや周囲インフラの大被害が事故の管理を遅らせ、複雑化することも明らかにした。ところで、世界中の原子炉は、確率の点で確かに低いこの種の事象に関するリスクを考慮することなく建設されてきた。IRSNにとって、こうしたハザードに対する安全裕度の大きさを検証したり、裕度を最適化するためあちこちで調整を行ったりするだけでは十分ではない。IRSNは、原子力施設の深層防護を一段階加えて、物理的に起こり得るあらゆるハザード状況において、施設の主要安全機能の使用可能性を十分な時間確保する必要があると考える。IRSNとしては、「ハードコア」概念をフランス及び海外で普及すべく専心する所存である。
 
福島特集号の目次
緊急事態(P4~P11)
日本では
原子力災害:地震と津波、地獄のシナリオ
フランスでは
動員:フランスから福島を把握する
情報提供の使命:透明性の挑戦に呼応する
支援
緊急時に適応化した日仏対応措置
教育:専門家が教育現場、東京のリセ・フランコジャポネに安心感を与えた
防災:消防士の救出、がれき処理作業に随行する
美術館:芸術作品の放射能検査
航空会社:エール・フランス搭乗員を安心させる
海上輸送:Louis Dreyfus Armateurs社におけるリスク評価
メディア:Radio-Franceスタッフのために講じるべき措置を明らかにする
線量測定:IRSNの納入業者における品質の維持
フランス大使館:日本在留フランス人に状況を説明する
ロボット工学:Cybernétix社従業員の保護
教訓(P12~P23)
原子力安全
安全追加評価:フランスの原子力施設の強度を解析する
ストレステスト::グラブリーヌ原子力発電所をズームアップ
放射能影響
日本国民への影響:最初の予想評価
共生ソフトウェア:環境放出を追跡調査する
Telerayネットワーク:より良い環境モニタリングを目指して
危機時対応組織
フランスの領土に影響を及ぼす、或いはフランスの原子力事象又は事故の際の緊急時対応組織についてIRSNが実施した共同研究の推進者、ディディエ・シャンピオンへの3つの質問
研究
科学的な方針決定:福島の非常事態は今後展開すべき方策を明示する
 
 
 
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